最近、膝の痛みを感じていませんか?
40代くらいから、膝の痛みを感じる人が出てきます。膝の痛みには様々な原因が存在します。
その中で有名な疾患に、変形性膝関節症 という疾患があります。
今回の記事では、膝に痛みが出る状況や、変形性膝関節症について解説していきます。
膝痛が出る状況とは?
膝に痛みが出る状況とは、膝のクッション材である半月板がすり減ってしまったり、軟骨がすり減ってしまったりする など、摩耗による痛みが考えられます。
摩耗は、歳を重ねると出てきてしまう現象で、今までどれくらい膝に負担をかけてきたかで、摩耗の程度が異なります。
若い時にスポーツや事故などで膝の骨折や怪我などを経験していると、歳を重ねた時に痛みが出やすいです。また、筋力が弱い場合や、体重が重い場合でも膝に負担がかかるので、膝に痛みが出やすいと言えます。
膝関節は、歩くだけでも体重の3倍は負担がかかる関節です。数キロ体重が増えるだけでも、膝には大きな負担になります。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、膝を構成している骨が変形してしまう疾患のことです。
膝を構成している骨とは、ももの骨の大腿骨、膝下の骨の脛骨、お皿の骨の膝蓋骨の3つで構成されています。主に注目されるのは、大腿骨と脛骨で構成されている、いわゆる膝関節です。
変形の初期は、半月板や膝の軟骨がすり減り始め、わずかに関節の隙間が少なくなっている状況です。変形がひどくなってくると、骨棘という過剰にできてしまう骨が形成され、関節がガタガタになってきてしまいます。
最終的には、関節の隙間が無くなってしまい、骨と骨が直接ぶつかるようになってしまい、強い痛みを感じるようになります。
膝の変形は、人によってパターンが違ってきます。
O脚の人は膝の内側、X脚の人は膝の外側の関節が変形してきます。
いわゆる膝関節以外にも、お皿(膝蓋骨)の裏も関節になっており、そこが変形してきてしまう人もいます。もも前の筋肉に負担がかかる人に、変形が出やすいです。
いずれの場合も症状が軽ければ、膝に注射をしたり、筋トレやストレッチをしたりすることによって症状が改善することもあります。
しかし、変形が進んでしまうと、注射の効果が無かったり、筋トレをしても痛みが改善しなかったりします。このようになってしまうと、手術が必要になります。
手術は、膝の関節を入れ替える手術があります。症状の強さによって、関節を全て入れ替える手術と、内側もしくは外側だけ入れ替える手術があります。手術の時には、お皿の周りの変形もきれいに整えてくれるので、お皿まで変形していても手術をすることは可能です。
しかし、膝に大きな傷を付けなければいけないため、できれば手術はしたくないと考える人は多いのではないでしょうか。手術にならないように、日頃から膝の痛みが出ないように予防していくことが必要です。
変形性膝関節症の予防方法
・体重を落とす
膝には、歩くだけで体重の3倍の負荷がかかることを解説しました。逆に考えると、1kgでも体重を落とせば、膝は3kg分の負担が減るということです。そのため、膝のためには減量が良いとされています。
しかし、既に膝に痛みがある場合、ジョギングやウォーキングは痛みがあるため無理な人も多いです。そこで有効なのは、水中での運動です。泳いでも良いですし、水中を歩いても良いです。浮力があるため、膝への負担を抑えることができます。また、水により負荷をかけることができます。
関節には負担が少なく、筋肉には負担をかけることができる運動になりますので、運動をしても膝の痛みが悪くなる可能性は少なくなります。
・筋力をつける
お尻や膝周りの筋力が落ちてしまうことが原因で、膝に負担がかかるようになってしまう人も多いです。特にお尻の力が落ちてしまうと、膝に負担がかかりやすくなります。そのため、膝に痛みが出る前から、お尻の筋力を落とさないようにすることが重要です。
ロコモティブシンドローム のテストで、立ち上がりテストというものがあります。40代では、片脚で40cm台から立ち上がれる方がほとんどなので、椅子から片脚で立てない状況だと、筋力が落ちている可能性が強いです。チェックしてみましょう。
参考サイト:ロコモONLINE
https://locomo-joa.jp/check/test/stand-up.html
猫背になっていると、お腹周りの筋力が落ちてきてしまいます。お腹周りの筋力が落ちてしまうと、お尻周りの筋力が衰えてきます。すると、膝にも悪影響が出てきます。運動不足やパソコン作業が多くなってきている人ほど、注意が必要になります。 今回は膝の痛みの中でも、特に多い変形性膝関節症について解説してきました。一度骨が変形すると元に戻れないため、日頃からの予防が大事になってきます。 体重管理、足の筋力、姿勢の保持が重要になります。もし、膝の痛みが出てしまった場合には、早めに専門家にみてもらい、適切なアドバイスをもらうことが重症化を防ぐ第一歩になります。 〒330-0834
・姿勢を良くするまとめ
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